YURRYちゃんのぷるぷるワールド

わぁ!すげー!すてき!のシンプルな感情を心の奥底から感じることが大好き。いつも人間らしく野生で犬のように動き回って生きたい永遠の子ども

上司たちを泣かせてしまった話

あんなにも純粋な感情表現をされたことがなかった

 

     ”寂しいからいかないで

      いやだ”

 

30すぎのおじさんたちが泣きじゃくっている

 

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私は昨日3か月務めた勤務先を旅立った。送別会としてチームで集まり最後のお別れをした。今まで旅立つときは応援の言葉で締めくくられていた。「ゆりーならできるよ」「また会おうね!」みんな笑顔で、ラインしてね、と現代だからこそいつでも繋がっている感覚があるから、軽い言葉でさようならをする。そんなものだと思っていたのに、たった3ヶ月一緒にいた同僚に、なんで涙を流すほどの思いを持てるのか不思議な気持ちでいた

 

 

使えない

おそい

生産性ない

 

 

22歳のとき初めての仕事で言われた言葉。きっと私は社会に求められてないんだろうと、最初から人間へは期待も愛も依存もしないとどこかで決めていた

私は私だけで生きていける、そう信じ込んで強くなろう強くなろうとどんな居心地のいい環境も飛び出して痛みを感じながら歩いていた

12月からジョインした営業チームは非常に素晴らしくおもしろいメンバーに囲まれ、財産ともなる経験ができたと心の底から思っている。感謝の気持ちでいっぱいです!って表面では言えるけど、やっぱ自分の心の声を聞くと、3ヶ月で強くなれてよかった!これからも1人で生きていける!って自分が向上したかどうかが大事なようだ

だからみんながなんでこんなに寂しい、行かないでって感情的になっているのかがあまりしっくりこなかっ

私は自分が強くなれればよかった。誰かへ向ける感情は自分の歩みを止めるものだから

 

東京はそういうところだと思っていた

自分が強くなるためになにかを犠牲にする

地位や権利を手に入れるために必要ないものは制限する 
わたしはそれが愛や期待や依存だった

 

 

みんなが私の存在で泣いているから、悲しくなった

私は強くなるために大阪へ行くのに。がんばって!応援してるよ!でいいのに、まあ表面ではそんな言葉を言えるけど、それ以上に本当の気持ちが上回って、みんなの前で泣くなんて、表面上の言葉で繕えないほど私にいてほしいんだってことだと理解した

こんなに感情表現されたことはなかった

いくら親友でも、行かないでって泣かれたことはなかったし、泣くなんて恋人との関係みたいだ

 

 

3ヶ月の同僚なのに、恋人だったかのようにうわんうわん泣く上司たちが、改めて素敵な人たちだと思ったのと、私はもう少し人間に期待や愛をしていいの?って許しをほしくなった

今までも感性を抜群に使うんだよって訴えてきたのに、上司たちは私なんかよりぜんぜん感情的で、仕事では数値と効率性しか見ないくせにこんなときだけ人が変わったかのように感情的になるところに人間性を感じて引き込まれてしまった 
同時に自分に寂しくなった

 

表面の関係を繰り返して、消費のような交友関係をもって、いつの間にか誰にも依存も愛も期待しなくなって、自分にも消費的な感情を持っていたのかもしれない

そんな寂しいことに気づきたくなかったけど、そのくらい私は友達や仲間を好きになる感情を塞ぎ込んでいた

寂しかった

 

このチームのみんなはあったかかった

人間的でおもしろくてずーーーと一緒にいたいって思った

居心地がよかった もっとおしゃべりしたかった

だけどだけど、居心地がいいから出たくなった

わたしはもっと成長できる、ここにいちゃだめだって思ったから

 

 

別になにか変わる必要はないんだけどさ、今のゆりーのままひたすら強くなるために結果を出して痛いところに身を置くのは長所なんだけどさ、それと同時に犠牲にする感情があることを気づいたからよかった

そしてもっと、わたしはみんなに甘えたい

寂しいって言いたい

できないって言いたい

つらい、疲れたって言いたい

がんばらないって言いたい

 

このチームのみんなみたいに少しは仲間のことを愛していいのかな、信頼していいのかな、弱音をはいていいのかな

怖くて怖くてできなかったけど、次のステップはそこな気がする

仲間や友達を愛したい

 

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誰かと一緒に同じミッションに向かってがんばることがこんなにもパワーとモチベーションになるなんてびっくりした。びっくりなんて軽い言葉で表したくないけど、今の私の語彙力では表現できないみたい。だって中学も高校も大学もチームでがんばることが1度も上手くいかなかったから。そこには自分とメンバーの能力差や温度差が毎回の問題であって、その経験から私は同じ方向には向けないんだ、だから1人が一番いいんだって信じ込んでいた。
そんな自分の価値観を3か月で覆したのがこのチームだ。人生で初めてチームを仲間と思ったし、私は仲間と一緒にいたいって思った。
だから次に決まっていたフリーランスの仕事を辞退した。やっぱり私は仲間を作りたいし仲間と一緒にがんばることがパワーも出るんじゃないかと思ったから。

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営業チームのみんな、本当にありがとう。
財産ともいえる経験をさせてくれたみんな、このチームで働けたことに誇りを持って4月から生きていく。

自分の価値観をゆさぶられるこの瞬間がたまらなく大好きで、この瞬間にもっと巡り合うために動き続けよう。
またね!