残り1年。これがわたしに残されたタイムリミットだと思う。
YURRY24歳、25歳まで残り約2カ月。私はユニコーンになるITベンチャー企業の営業マンとして働いている。この会社で働き始めて1年半。苦しくて重くてあっという間で、1年間はほぼ鬱状態で働いているようで、ただ強くなれてすごくてキラキラした毎日だった。
自分で自分の舵をきれないやつは落ちぶれていく、そんな世界で。この会社を使って強くなろうと思えばどれだけでも経験させてくれる、ゴールデンカンパニーだった。
あらゆる感情に出会った。
・自分は求められていないのではないか、役割はなんなのか実感できない日々
・繰り返すタスクで精神的余裕のない日々
・強くなりたいのに、インプットする気力さえない悔しさ
完全在宅で人と会わないことからも鬱状態は加速し、どんどん周りが見えなくなる日々だった。
ただ、振り返ったこの1年半だけでも私は超大手会社相手の営業マンを任されていて、役職のある人たちと毎日ロジカルでエネルギッシュな商談を繰り返すことは楽しかったし、その経験はいろんなことを教えてくれた。
まだまだ自分に足りない能力は山ほどあって、もっと強くなれるんだ、これが限界ではないんだと思い知らせてくれるお客さんは感謝でいっぱいだし、その経験をさせてくれているこの会社にも1番感謝している。
そんな私の会社は次の資金調達に向け全社総動員で次1年を動いていく。
この1年が勝負。本当にそうなのだと思った。
社会の流れを追い風にラッキーパンチを繰り返し昇りつめてきたものの、次1年はしっかりと再現性をもった結果をだしていかねばならない。そこには、圧倒的戦略とスキルが必要だと思っている。わたしには、現段階でもうスキルはない。現場のなげやりで培われたこのスキルはもう限界で、これ以上の結果を出すには圧倒的インプット⇒アウトプットをして再現ができる効率的なやり方を知らねばならない。
そのインプットに気力がまったくわかない。
この1年をこけると、再来年からが苦しい会社となる。ベンチャーなんてそんな世界だ。正直私はこの12月でこの会社はやめようかと考えていた。やる気や気力なんて今の延長線上にはないことが分かりきっているし、これ以上今のやり方で働いているとまず市場に出れなくなる、つまり社会的な自分の価値を自信をもって言えなくなる、そう思った。
ただ、次の資金調達まであと1年、それを境にこの会社の生死が分かれることを知ると、怒涛の火車の中でどうもがいてこの会社は抜け出すんだ?ってとこに少しだけ興味を持った。その火車の中からユニコーンとしての一歩に自分が貢献できたらおもしろいし、できなければネタだし、でなんとなく節目が見えた気がした。
ただ、今と同じモチベーション、やり方で働いていても、今までと同じ結果しか出ないしなにもおもしろくない。毎日が一瞬ですぎさっていき、なんで私のすばらしい能力と時間をここに捧げてるんだ???と思ってしまう。そう、この会社は唯一わたしが時間と能力をささげてもいいなって思った1つの会社だったから。
残り1年、たぶん私はこの会社でがんばる。次の資金調達が私の次のステップの節目だろう。そこまでに、私はどれだけ変われるんだろう?どれだけ強くなれるんだろう?同じことはもう繰り返したくない。ずっこけて泥だらけでいいから、めちゃくちゃ楽しんでこの波乱万丈なベンチャーを蹴りつけていきたい